わずか5分でラクに片づくリストづくり

たかが5分されど5分。探し物の無駄をなくすことについて講座で学びました。記憶にしっかり留めていることと思います。その一方で、私たちの暮らしで5分もあればできることは何?アドバイザーは意識しなくてもできることかもしれないのですが、クライアントはどうですか?隙間時間を使ってラクに片づく方法を考えてみましょう。

 

 

【手順】

片づける行為は日々繰り返していること。疲れていたり、時間がなかったりすると、後回しにしたくなるものです。ところがその行為の代償として、さらに面倒な思いをしなければなりません。たとえば次のようなことが起こります。

・キッチンが片づいていないと、朝ごはんやお弁当の支度を始める前に片づけなければならない → 5分のロス

・バッグの中身の整理ができていないと、忘れ物に気づいて部屋に戻ることになる → 5分のロス

これだけで、まさかの10分が無駄になります。ついやってしまいがちな、先送りのことを思い起こしてリストづくりを進めていきます。

 

【ポイント】

【服を着替えるついでの5分】

服を脱いだら、そのままそこに置いたまま。あとで片づけようと思っているうちに、着替えた服が何日ぶんか溜まっていたりします。着替えにかかる時間を測ってみると、個人差はあるとしても3分程度。そのついでにハンガーに掛けたり、軽くたたんだりしても5分以内ですんでしまうことなのです。

とはいえ帰宅後に夕食の支度や子どもの世話をするなど、すぐにやることがあると、ついそのままになるのは仕方のないことです。それでも家のことをこなしている合い間に、5分を見つけて外出着だけでもハンガーに掛けておく。その流れでカバンや帽子などをフックに引っ掛けるだけで、次の時に使いやすくなります。

【平積みの紙モノを整える5分】

子どものプリントや郵便物、お知らせといった紙モノは毎日のように増え続けます。その整理を先延ばしにすると、みるみるうちに紙が積み重なって片づけるのが面倒なことになるのです。

そこで平積みになった状態から、エイっと縦にするだけならほんの10秒。そのついでに、見てすぐ判断できる不要なものと、期限や用件が済んだものを処分。紙モノの全体量が減ったら種類別にまとめて軽く整理します。その日に届いたものなら、5分もあれば片づけることができます。

 

【アドバイス】

何をしようかな?と考えているうちに、5分はアッという間に過ぎてしまいます。タイマーを使って5分という時間を測ってみましょう。手を動かしてみると、できることが色々と見つかるはず。億劫に感じることでも5分と思えば、サッサとやってしまおうと思えたりします。

家族のためクライアントのために、「5分で片づくリスト」を作ってアドバイスしてみてはいかがでしょう。

 

 

プロフィール情報

整理収納アドバイザー1級認定講師

片づく収納プラン講座・収納環境プラン講座講師

すはらひろこ

 

還暦過ぎても現役。書籍執筆、メディア出演など、やりがい&いきがいのある活動を展開しています。 https://ouchisuteki.com/workshop/