80代女性がこれからをイキイキ過ごすためのクローゼット整理
収納スタイリスト吉川永里子です。
80代で社交ダンスがご趣味の主婦の方の事例をご紹介します。
お家全体を終活に向けて整理しつつ、今の趣味も楽しめるようにしたいとのご要望でした。
まずは、ダンスの衣装も入っている和室クローゼットの整理から行いました。
【手順】
整理するときの基準と手順は以下のように進めました。
服だけでなく化粧品や日用品、シーツ類、アクセサリーやバッグなど、細々としたものも入っていたので、整理収納の基本通りにモノを全部出して、一つ一つ整理していきました。
①まず1年以内に使ったがどうかで区別し、処分できるモノをよける。
②別の場所に収納すべきものは移動(化粧品・寝具・書類など)。
③クローゼットに残すモノは以下のように区別して収納。
- 普段着る服(春夏・秋冬・たたむ・かける・丈の長さ)
- ダンス用の服(レッスン着・衣装)
- 小物(アクセサリー・バッグ・ダンス用の装飾)
- タオル類
【ポイント】
収納のポイントは、左右のクローゼットを目的別に分けて収納したことです。
大まかに、左側は普段づかいのモノ、右側はダンス関連のモノを収納する空間としました。
左側上段には、オールシーズンの丈の長くない服をかけて、左側下段には、下着・オールシーズンのたたむ服・ストール・タオルを衣装ケースに入れて収納しました。
左側枕棚は、使用頻度の少ない冠婚葬祭や旅行で使うバッグや小物の定位位置に。
右側には、ダンスのレッスン着と衣装をハンガーにかけて収納しました。
ただし、丈の長い冬物のコートはここにしかしまえないので、左側に寄せて5枚ほどかけました。
洋服をかけた下には、引き出し式の収納を使い、ダンスで使うアクセサリーや花、羽、ビジューなど細かい装飾品を収めました。引き出しにはそれぞれラベルも貼りました。
また衣装ケースや引き出しは、中身が見える透明なモノを選び、モノがどこにあるか一目でわかりやすくなるようにしました。
ハンガーはできるだけ同じものを揃えたことで、スペース的にも見た目にもスッキリした印象になりました。
長年住んだ家に溜まった「使わなくなったモノ」を一掃し、「今の趣味である社交ダンスのグッズ」がすぐに取り出せる空間になったので、「これからの生活がさらにイキイキしたものになりそう!」と喜んでいただきました。
【アドバイス】
高齢者の方の整理をお手伝いする際には、過去のモノを整理しつつ、いまを身軽に楽しく過ごせるようなご提案ができるよう心がけています。
プロフィール情報
整理収納アドバイザー1級認定講師・収納スタイリスト®︎
吉川 永里子(よしかわえりこ)
2008年より片づけの仕事をスタート。個人宅の片づけからセミナー、メディア出演、商品開発まで幅広く活動。
http://roomandme.net