一日に何度も開ける食器棚を「見やすい・出しやすい・しまいやすい」収納に!

毎日何度も使う食器。食事の準備を効率的に行えて、短時間でササっと片付けたいですよね。 今回は、大阪府の40代の共働き奥様の食器棚の整理収納事例についてお伝えします。 中学生のお子様がいる3人家族。結婚当初に購入した細身の食器棚を大切使用されていました。 「帰宅後の夕飯準備の効率化、ご主人がご自身で晩酌のグラスを出しやすく、また、家族誰でも片付けしやすく」といったご希望。食器棚の整理収納作業事例です。

 

 

【手順】

① 使っていない食器を分けて取り除きます。(粗品でもらった、使っていないお皿。飽きてしまい出番が少ない食器など。迷うモノもありましたが、“出しやすさ”“戻しやすさ”“実際にどのくらい使っているか”などを考えて今回は手放すことにしたモノもあります。)

② 使うシチュエーションを考えながら分類します。普段よく使う大皿、毎日使う取り皿、お茶碗やお椀、グラスやお酒のグラス類。たまに使うケーキ皿、・・・等々。

③ 分類ができたら、さらに使用頻度で分類します。

④ 棚の中で、どの高さ、どの場所が使いやすいかを考え、どこに何をどのように収納するかを考えます。

⑤ 使用頻度の特に高いモノを、一番使いやすい位置である、上から3、4、5段目に集約することにしました。3段目はよく使うグラス類。4段目5段目によく使う食器を収納。この時、使用頻度の高いものを手前に配置。また、奥の食器を取り出しやすくするため、手前には平たい皿を配置しました。ご主人の身長を考え、晩酌セットは上から2段目の左側に。

⑥ この定位置を家族で共有します。(奥様以外の人が後片付けをしても、常に定位置に戻せるようになったとのことです。

 

 

 

【ポイント】

①数を少なくすることを意識しながら配置を決めて収納します。

② お茶碗は、ご家族それぞれ違う形、デザインでしたので、重ねると不安定で崩れてしまいそうでしたので、丈夫な和菓子の箱を活用し、収納しました。これにより、後片付けの時の無意識に感じてしまいそうなストレスを軽減できました。(食器棚上部の上から5段目、左下付近)

③ 茶碗蒸しの器も、出し入れの手間を省くために、丈夫な箱を活用し、箱ごと出し入れできるようにしました。

 

 

 

【アドバイス】

① 「お客様用に」と、ティーカップを、箱にご自身で工夫して収納していらっしゃったのですが、お客様が来ることがあまりないとのことで、普段ご家族が使えるように、箱から出して棚に並べました。「○○用」と思ってしまってあったモノの使用頻度を考えると、ライフスタイルの変化により、出番が少なくなっているものがあるかもしれません。「今」の暮らしに最適な方法を考えてみましょう。

② 棚の高さを変えることができるので、ご自宅の使い方に合った高さを検討するといいかもしれません。こちらのお宅では、食器棚下部分の上段に入れたカップを、かがまなくても取れるように上段の高さを高くし、2段目を狭くしました。2段目は、細長い食器を縦に入れたので、手前からお皿を掴めば取り出せるためです。 収納に「こうしなければいけない」「普通はこのように入れる」といった決まりはありません。その家に住み、そのモノを使用する人が使いやすい収納こそが、答えなのです。

 

 

プロフィール情報

整理収納アドバイザー1級認定講師

林 貴代

 

2013年整理収納アドバイザーとして起業。1級認定講座、2級認定講座、職場整理収納アドバイザー基礎講座等の認定講座開催、および整理収納作業を行っています。整理収納は、そのご家庭により、目指すゴールが違っており、最適な作業方法、手順、収納方法が違いますので、クライアントにとってベストな方法をアドバイスできるよう心がけております。 『林貴代』で検索

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